阿部仁知の執筆履歴(23.1.21更新)
はろーべいべーあべです。執筆履歴をまとめました。関西を拠点に海外インディーやクラブカルチャー、フェスティバルなどに興味があります。ご依頼はhitoshiabe329@gmail.comかTwitterのDMまでお気軽によろしくお願いいたします。
ツイートをまとめるのが好みに合ってるのでこれまで執筆履歴はTwitterモーメントでまとめてたんですが、なんとサービス終了とのことでまとめ直しました。基本的に当時の自分のツイートをコピペして紹介コメントとして貼ってます(ツイートを埋め込みまくるとダウンするようで苦肉の策)。関わってくれたみなさんに恥じない僕でありたいです。まあどうぞ覗いていってくだいな…!
目次
2023年
ずっとずっと大好きなITAMI GREENJAMの大原さんにお話を伺いました。フェスティバルの枠を超えて広く街や社会を見つめる姿にとても共感したし、長らくいろんなフェスティバルに顔を出して考えてきたことがつながった気持ちです。ぜひ読んでみてください!そして当日昆陽池公園で会いましょう! — 2023年8月29日
FUJIROCK EXPRESS'23!!
【フジロック’23】リムプレスライターが選ぶ注目アクト vol.3 苗場と交わる化学反応に期待大!ちょっと異色な注目アクト達 - KEYTALK、矢沢永吉、きゃりーぱみゅぱみゅを取り上げました。— 2023年8月29日
新フェスティバル『ARIFUJI WEEKENDERS』が描く、自然に囲まれた気軽な週末体験 -ONE MUSIC CAMPに続きメディアチームとして参加しましたが、野村さんが言ってた「アジアのコーチェラ」もあながち無謀な夢ではないと思えるような、かなりポテンシャルを感じる1日でしたね。ONE向き/ARIFUJI向きみたいなブッキングの幅も広がるのだろうし、来年もめちゃくちゃ楽しみ。— 2023年5月18日
Andy Shaufの最新作『Norm』のレビューを書きました。サウンドの変化に最初少し戸惑ったんですが、聴けば聴くほどリリックと絡み合い、気づいたらストーリーにのめり込んでしまうこの感じがなかなかにくい。よかったら読んでみてください〜 — 2023年3月2日
ANTENNAでメールマガジンをはじめました!僕自身手探りなのでやりながらブラッシュアップしていきたいと思っていますが、購読してくれる方に向けたよりコアで楽しい内容をお届けしますので、よかったら登録していただけますと!こんな感じでやってるぜっていう、僕らからの毎月のお便りです。 — 2023年1月20日
年末に味園ユニバースで開催された、ギターウルフ主催『宇宙戦艦ミソノFEVER2022 』のレポートを書きました!ロックンロールの生き様に胸が熱くなる日だったし、そんな躍動を寸分違わずキャプチャーしたtommyさん(@tommy2955)の写真も本当に素晴らしい…!ぜひ読んでみてください! — 2023年1月16日
こちら参加いたしました!僕はあの曲とかあの曲とかあの曲です。いろんなことがありましたが2022年の感覚が残ってるうちによかったら。わりと率直な気持ちで書けた気がします。— 2023年1月11日
2022年
ungulatesのKou Nakagawaさんにインタビューしました!僕にとってもungulatesとともにあったこの一年だったのでこうして関われてとても嬉しいし、彼の気持ちのいい人柄とDIY精神にめちゃくちゃ刺激を受けた時間でした。とっても濃い内容になってますのでぜひご覧ください! — 2022年12月23日
そしてくだらない1日『rebound』のレビューを書きました!今年ずっと聴いてたアルバムなのでなかなか気持ちが入りましたね。こちらもぜひ読んでみてください〜! — 2022年12月23日
全18作品のディスクガイドも。ANTENNAライターに加えてサテツマガジンの増田さんやfujirockers.orgの三浦さんにも執筆いただき、ライター9人によるなかなかすごい企画になりました!読んでくれたみなさんの新たな出会いになれば嬉しいです! — 2022年12月23日
ボロフェスタ2022 ANTENNA総力レポート。僕は2日目のレポートを書きました。昨日Big Thiefを観て確信を深めたのですが、今のHomecomingsはすごい。そしてbonobosの気概やBiSと研究員の躍動、文句なしに最高だったMETROの夜など、ボロフェスタならではの魅力を存分に感じた日でした。ぜひぜひご一読を! — 2022年11月15日
The Big Moonの新作のレビューを書きました。ジュリエットの妊娠出産という大きな変化がリリックやサウンドのムードにもはっきりとあらわれていて、寄り添うように奏でるしなやかなバンドサウンドに最初期から追ってる身としてもなんだか嬉しくなる作品ですね。よかったら読んでみてください! — 2022年11月9日
嬉しいご縁がありまして、ハンブルク気鋭のレーベルLa Pochette Surprise Records所属4アーティストのディスクレビューを『RISIKO Issue 3 “HAMBURG”』に寄稿しています。デザインめっちゃかっこいいし僕自身誌面で読むのがすごく楽しみ!国内でも随時販売とのことなのでぜひ手に取ってみてください! — 2022年11月2日
🌊⚓︎ Sneak peek inside "HAMBURG"👀⚓︎🌊
— RISIKO magazine (@risikomagazine) 2022年11月1日
MAIL-ORDER is available ✌︎ メールオーダー実施中
Email us your name, delivery address, requested item ⚡︎
名前、住所、希望アイテムとともに、メールでお問い合わせください ⚡︎
order.risikomagazine@gmail.com 📧#RISIKO #HAMBURG pic.twitter.com/ypTcZv7bKT
THE SPELLBOUNDのお二人にインタビューしました。新曲「すべてがそこにありますように。」のお話や12月のリリースパーティへの意気込み、25周年を迎えるBOOM BOOM SATELLITESへの想いなど、お二人のどこまでも真摯な姿にとても胸の熱くなる時間でした。ぜひ読んでみてください!— 2022年10月31日
Alvvaysの新作のレビューを書きました。より深く情感豊かに郷愁を描きながらも奔放で楽しい作品だなーと感じてて、そういったところをリリックやサウンド面から掘り下げて書いてます。よかったら読んでみてください〜 — 2022年10月27日
楽しい本を作りましたよ〜!寝転がりながらだらだら読みたい音楽の雑談集で、僕もクラブカルチャーとかsyrup16gとかサカナクションが大好きな人達とおしゃべりしてます。堅苦しいこと考えず気楽に読めるやつなのでなにとぞなにとぞ! 販売店舗などの詳細はこちらのnoteをご覧ください。僕もいくらか持ってるので近場で渡せそうな人は声かけてもらっても…!— 2022年10月8日
書きました!God Save the〜って言い回しだったり日本のあの話題だったりと奇しくもタイムリーな時期ですが、超常的なモチーフとは裏腹にすごく日々の生活との接続を感じる作品だなと感じてます。何とどう向き合うかなんだろうなと。そんなこんなでずっと繰り返し聴いていきたい作品です。なにとぞ〜!— 2022年10月4日
書いたっすー!めっちゃいいイベントでしたね。オフレコ話も多かったので諸々気を遣いつつのさくっとレポートですが、楽しかった雰囲気が伝わればと思います。こういう当日以外のイベントがめっちゃ好きなので僕も色々盛り上げていきたいっすね!なにとぞ! — 2022年9月15日
嬉しい縁がありまして、Skream!9月号でずっと真夜中でいいのに。の映像作品レビューを書きました。フジロックの衝撃よりもさらに深くどっぷりのめり込んでワンマン公演を掘り下げたテキストです。ずとまよはほんとすごいぞ!よかったらお近くのタワレコやHMV、TSUTAYAさんなどで探してみてください! — 2022年9月9日
書きました!ソニマニからのなかなか無茶な行程でしたが、とても充実した3日間でしたね。大阪サマソニのことを書くのはひとつ目標だったので書けてよかったです。ぜひぜひ振り返りがてら読んでみてください!— 2022年9月16日
フジロックを経てソニマニ&サマソニへ向かう心境などをつづったごく個人的なテキストです。行く前にどうしても書きたかったので東京へ向かう新幹線で書きました。気をつけながら楽しんでいきましょう。— 2022年8月19日
FUJIROCK EXPRESS'22!!
GiftのYOTTUさんにインタビューさせていただきました!手間を惜しまない気持ちのいいコミュニケーションが素晴らしいパーティーへとつながっていくことは、オーガナイザーに限定された話ではなくすごく普遍的なことだと感じた時間でしたね。ぜひ読んでみてください! — 2022年7月25日
こちら書きました。結構気がかりなタイミングになってしまいかなり慎重に書いてますが、それでも素晴らしい時間にしていきたいなって気持ちで夜の魅力を色々まとめてます。無理はせず周りの人を思いやりながら夜を楽しんでいきましょう〜!— 2022年7月23日
こちらも取りまとめさせていただいてます。やり取りをする中でもお酒を提供する方々の今年にかける想いがたくさん伝わってきて、本当に最高の機会にしたいなって思うんですよね。節度も持ちつつ美味しいお酒で乾杯しましょ! — 2022年7月23日
こちらも書いてます!例に挙げてるようなアーティストが好きなら気に入るだろう、とも思いつつ、聴くほどにそういう一面的な捉え方ができなくなる懐の深さを感じて、なんなんだG'ndL!とか思ったりしてました。よかったらどうぞ!— 2022年5月31日
ドイツのインディペンデントマガジン『RISIKO』編集長の山根さんにインタビューいたしました。日本ではcakesのクローズがタイムリーですが、紙だから表現できる『RISIKO』のこだわりをお話しいただいてます。奇しくもSXSWレポートと並んでますね。普段感じられない海外の空気を感じるのにぜひどうぞ! — 2022年5月30日
書きました!この作品に関してはいろんな人のいろんな評が出ると思いますが、Radioheadファンとしての率直な実感ベースに考えたことを『A Moon Shaped Pool』以降の活動と絡めて書いてます。よかったら読んでみてください〜。— 2022年5月29日
2021年
こちら書きました〜!はじめての参加でしたがゆったりのんびりとてもいい時間でした。来年もまた行きたい!ぜひぜひのぞいてみてください〜 — 2021年12月21日
『OUT OF SIGHT!!!』Vol.1のWeb版を公開っす!フリーマガジンの一部記事に追加して、これまでWeb公開してきた記事も紐付けた特集「京都と音楽と、この10年」です。紙だからできることもWebだからできることもあってそれぞれの長所があるなって感じてます。皆さんぜひぜひご覧ください…!紙面限定の記事もあるので引き続きマガジン版『OUT OF SIGHT!!!』Vol.1もよろしくです。ここぞとばかりに言いますが、かっこいい紙面をデザインしていただいた僕担当の2記事とかは紙面のみ。あの良さはやはり紙だからだなあと。販売版もあるので要チェックです!— 2021年12月2日
ボロフェスタ2021最終日。締めくくりに相応しい至極のラインナップでしたが、こんなにタイムテーブルの流れが素晴らしいと思った日はないです。その大きな流動こそがフェスティバルの醍醐味だよなと。僕のBest Day Everのこの日に気合を込めまくったので、よかったら読んでみてください! — 2021年11月15日
書きました!2週にわたるボロフェスタ2021のキックオフに相応しい、それぞれのバンドサウンドが交錯した初日の様子を書いています。よかったら今日からの2週目への景気づけに読んでみてください〜。今週も楽しみです!— 2021年11月5日
OAS / Radiohead Nightにインタビューいたしました!Radioheadを媒介にさまざまな表現が集うパーティーへの想いや、それぞれのこだわりが光る再現への意識のことなど、多岐にわたってお話しいただいてます。先日の大阪開催のレポートとあわせてぜひお楽しみください! — 2021年10月27日
ついにできた。手前味噌だけど結構すごいよこれ。乞うご期待っす! — 2021年10月19日
書きました!今回は7月に京都CLUB METROで開催されたSUNNY SUNDAY SMILEのレポートです。僕自身クラブから学んだことはとても多いし、パーティーの素晴らしさが少しでも伝わればいいなと思っています。相変わらず油断のできない毎日ですが、よかったらまたダンスフロアで会いましょう。なにとぞ!— 2021年9月1日
今更にはなっちゃいますがFUJIROCK EXPRESSでレポートを書いてきたので、よかったら色々眺めてみてください。僕はライブレポ専任で会場の様子とかは他の方に譲りますが、様々なライター/フォトグラファーの視点から見た今年のフジロックの現場が描かれています。なにとぞ!— 2021年9月6日
書きました!僕がいつも思ってる「自分なりの美学を持ってる人はカッコいいよな」ってことがこれほど感じられる作品もなかなかないです。カートコバーンやトムヨークをあえて引き合いに出したいのも音楽性以上にそういうアティチュードの部分なんですよね。大注目のバンドなのでよかったらぜひ!— 2021年7月28日
書きました!僕の中で近頃アツい福岡シーンから、Deep Sea Diving ClubのSUNSET CHEEKS feat. Michael Kaneko”のレビューです。HyukohとかSunset Rollercoasterみたいなアダルティなムードもまといながら青春の甘酸っぱさを鮮やかに描く絶妙な匙加減がたまらないっす!ぜひ読んで聴いてみてください〜 — 2021年7月14日
書きました!black midiはいろいろ言われ尽くされているので僕なりの観点を見出すのになかなか苦労しましたが、今回はなんとしてもANTENNAで取り上げたかったので力を込めました。ぜひSCHOOL IN LONDONのインタビューとあわせて読んでみてください〜 — 2021年6月30日
インタビューしました!配信のことや関西のクラブカルチャーのことなど多岐にわたってお話しいただきましたが、タケルさんのマインドに触発されて僕もライターとして気合いが入りましたね。クラブやDJに慣れ親しんだ方も、クラブに行ったことはないけど気になってる方も、ぜひ読んでみてください! — 2021年6月30日
こちらレビューを書きました!nape'sめっちゃいいのでぜひチェックしてみてください!ライブでも観てみたい〜 — 2021年6月24日
思い入れを込めに込めて書きました!この前のDoomin' Sun Festもそうでしたが、僕はこの2人の姿にどうしようもなく惹かれてしまうんです。でもこの気持ちって彼女たちがお互いや好きなミュージシャンに向ける気持ちときっと同じなんだろうなって。よかったら読んでみてください〜 — 2021年6月21日
長らく準備してきた新メディアPORTLA(ポートラ)がついにローンチ!「旅」をテーマに僕らの大好きなカルチャーをさらに広く捉え、その素晴らしさを掘り下げていけたらと思っています。どうぞよろしくお願いいたします!— 2021年6月4日
ANTENNA特集「言葉の力」。僕はちょろっとですがこちらで書きましたー。Skullcrusher / 塩塚モエカと君島大空 / Father John Misty / Whitney ft. Waxahatcheeと、あえてカバー楽曲を取り上げて現代の歌詞について書いています。よかったら他の記事ともあわせてどうぞ!
— 2021年5月20日
書きました!大阪はかなりひどいし夏のことを思うと不安半分という感じではありますが、それでもワクワクする気持ちは忘れたくないよなって思います。素晴らしい一日をイメージしながらぜひ!— 2021年4月28日
2020年
いつになく気合いが入ったのは、間違いなく2020年夏のKBSホール、ナノボロフェスタだったからです。これにて僕の夏は終わり。少し涼しくもなってきましたが、それぞれの日々を楽しみながら生き抜いて、来年もまたこの場所で会いましょう。なにとぞ! — 2020年9月10日
書きました!僕はライターとしてクラブのフロアとライブハウスやフェスを橋渡しできたらと漠然と思ってるんですが、改めてVANILLA.6の表現に向き合う中で、その気持ちを新たにしましたね。なにとぞ!— 2020年9月1日
心斎橋アメリカ村のアイリッシュ・パブShamrock 'N' Roll Starにインタビューしました!スパソニ延期と被ってどんなタイミングやねんとなってますが、舞洲に集まれない悔しさもここでなら共有できるはず。それは宗京さんのピュアで打算のない「好きという気持ち」に惹かれてこそなんですよ。なにとぞ!— 2020年8月11日
GROOVER、mogran'BARに続いての今回は、少し趣向を変えてDTMワークショップPotluck Lab.をお届け。僕のレポートと、現場密着型ライター吉田さんの、有村さんと太郎さんへのインタビュー。お二人とも真摯に向き合ってくれて感謝です。様々な角度からクラブカルチャーに焦点を当てる連載第三幕をどうぞ! — 2020年7月27日
ずーっとなんか書きたいと思ってた韓国の宅録SSW空中泥棒について書きました。公衆道徳の衝撃からShadow Communityも含めて、捉えきれない彼の姿をなんとかキャプチャーできたかなと。よかったらぜひ〜 — 2020年6月12日
五条から木屋町、祇園まで!京都のナイトライフを彩る、Hachi Record Shop and Bar、haku gion、West Harlem、CAVALIERに取材いたしました!この状況があけた後の皆さんの選択肢として、新たな出会いとなれば幸いです。バーとクラブの間にある無限のグラデーションの一端をぜひ感じてみてください。— 2020年4月30日
神戸のロックバンドofuloverにインタビューしました!まさかの大学サークルの後輩ということもあり、今も脈々とバンド文化が息づいていることにとても嬉しくなりました!最新作『紡ぐ』から神戸シーンの話まで、まさに今花開こうとしている彼らの想いが詰まっているのでぜひ読んで聴いてみてください! — 2020年4月15日
今回は426さんへのインタビューです!はちゃめちゃだけどゆるいmogran'BARの魅力はもちろんのこと、なかなか濃ゆいクラブカルチャーの話も聞けたりとても楽しい時間でした。延期日程決まったらまた行きたいです。なにとぞ! — 2020年3月25日
今回はインタビューに同行し記事にしました。DAWAさんはミナホに行き始めた頃から一方的に知ってて、近頃は来日公演の際に見かけることも多いのですが、彼のメジャーもインディーも日本も海外もフラットに並べて混ぜ合わせる感覚は僕も理想とするところで、今後とも見習っていきたいです。記事もぜひ!— 2020年3月16日
大阪最推しスポットのAlffo Recordsにインタビューしました!セイジさんをはじめとしてここでできた繋がりが今の僕にとって何よりの財産だし、これを読んだあなたにとってもそういう場所になればいいなと思っています。なにとぞ!— 2020年2月24日
ASAYAKE 01さんにインタビューしました。関西の媒体として彼の足跡を残さないわけにはいかないという重責も感じていましたが、気さくに赤裸々に今までとこれからのことを語ってくれました。SSWという概念をそのまま体現したような彼の人柄や想いが滲み出たインタビューとなっていますのでなにとぞ! — 2020年2月21日
ANTENNAで関西のクラブカルチャー連載開始です。コーチェラのえげつないラインナップが話題騒然ですが、GROOVERはそんな海外フェスにも近いオールジャンルロックイベントです。次回開催は1/17(金)の10年代特集!みんな一緒に踊りましょ!記事のほうもなにとぞ! — 2020年1月3日
2019年
書きました!関西では全感覚祭や京都音博、ITAMI GREENJAMも無事終了し、いよいよ朝霧の季節だーって感じてるミュージックラバーも多いんじゃないでしょうか?僕がそれです笑 ラインナップの見どころを僕なりにまとめたので、行く人もまだ迷ってる人もよかったら。当日に向けて気分高めていきましょ! — 2019年9月24日
さて、今年のフジはFUJIROCK EXPRESSで速報レポートを書いてきました。
僕の担当はThom Yorke Tomorrow's Modern Boxes、Martin Garrix、Khruangbin、Stella Donnely、中村佳穂などなど。あの日々を思い返すのにぜひ。今年も楽しかったね!— 2019年8月4日
書きましたー。「Radioheadなら観るけどソロそんな知らんし観なくてもいいかなー」みたいに思ってる人、いやいやそれはもったいねえぞ!って気持ちを込めに込めました。ギクッとした人はもうちょっと悩んでもらえたら…!トムと決めきってる人もぜひぜひ。当日に向けて気分高めていきましょ! — 2019年7月18日
書きました!第3弾発表の時に「これは邦楽もひっくるめてアジアシーンみたいな観点で考えられないか?」なんて思いまして。そんな分かりやすいまとまりでは現状ないかもですが、5年後10年後そんな風になっていく予感が今年のラインナップにはあると思うんですよ。ワクワクしません?よかったらどうぞ!— 2019年6月28日
そんなこんなでライブレポを書きました。もう1週間経つのかよ。それぞれの方向に我が強いアクトが勢揃いでものすごく鮮烈な1日だったよね。あんま令和がどうとかこじつけっぽく言うの好きじゃないけど、初ライブ初フェスがこんがりおんがく祭で本当によかったと思う。よかったら読んでみてくださいな〜 — 2019年5月11日
2018年
京都のwebメディアANTENNAでボロフェスタのライブレポを書きました。諸先輩方の原稿が凄すぎて戦々恐々ですが、僕なりに初めて参加したボロフェスタを切り取れたかと思います。どうぞよろしゅう。あ、僕阿部っていいます。 — 2018年11月6日
フジロック22を経てソニマニ&サマソニ22へ
ソニマニへ向かう新幹線の道中ですが、フジロック22の軽い振り返りとそれを踏まえた今の心境を書いていこうと思います。僕としてはこれを書かずに次のフェスティバルには行けないなと感じていたので、ちょっとだけお付き合いください。
フジロック22は今年もFUJIROCK EXPRESSの取材チームとして参加しました。ライブレポート16本+ご飯とかインタビューとかを含めて合計23本の記事を書いています。僕が当日書けたことはここにすべて書いているので、よかったら探してやってください。最高に楽しかった思い出です。ただ、今書きたいのは当日書けなかったこと。ライブの話はまったくしないのでご了承を。
「書けなかった」というのはまず第一に忙しさ故ですが、「これを僕が今書くべきなのか?」という葛藤(と僕の勝手な心配)が常にありました。エキスプレスで嘘偽りは一切書いていない自負はあります(嘘みたいなことを書いていた一部メディアには正直侮辱されたような気持ちでいます)。ただ思っていたけど書けなかったことがいくつかあるので、それを書いていこうと思います。またこれは所属団体などとは一切関係のない、ごく個人的なテキストであることにご留意いただければと思います(こういう時に書くのかこれ)。
フジロック22で思ったこと
なんてもったいつけるまでもなく、マナーやルールの話です。今年他のフェスティバルに行っていないので比較はできないですが、昨年のフェスティバル体験を基準に考えるのなら正直言ってマナーは良くなかったとしか言いようがないし、昨年のフジロックを本当に素晴らしかったと断言したい僕としては「あれはなんだったのか」とさえ感じるところがあって、かなり困惑しながら過ごしていたのが事実です。もちろん大部分の人はマスクをつけて発声に気をつけていたし、マナーが悪かったのは一部なのだと思います。ただノーマスクや発声は見過ごせない程度にはあった。それが素直な実感です。
「あれはなんだったのか」。これを語るにあたってこの3年で変わり続けた、世間の空気や大衆心理のことが思い当たりました。例えばほぼすべてのフェスティバルを中止とせざるを得なかった2020年。唯一足を運んだナノボロフェスタ2020は、集った全員の気概があふれる素晴らしい体験でした。そして多くの制限と賛否両論の中フェスティバルが開催された2021年。フジロック2021ではこの場所を存続させようとする人々の懸命な想いをずっと感じていました。
そして2022年。口に出さずとも「いい加減コロナはもういいよ」みたいな雰囲気もなんとなく感じる中でのフジロック22。もちろん掲げられた“いつものフジロック”は運営の方々やフジロッカーの望みだったのは言うまでもないですが、そういった世間的な空気も大きく影響しているのではないかと感じました。例えば昨年同じような状況なら大炎上していたのではないかと思いますが、今年はあまりそうはなっていない。このことが大衆心理の強大さの証左のようにも思います(なので昨年のフェスティバルと比較して批判するのは僕としてはあまりフェアに思えません)。
さて、悪いのは運営なのでしょうか?間違いなく一理あるし、昨年を思うのなら明らかにもっと厳しい注意喚起はできたように思います。ただステージMCの方々の言葉を聞いて、この世間の空気の中でなんとか許容できる落とし所を探ろうという試行錯誤を感じていたし、世界的に制限緩和に向かっている状況もあります。それが正しいとは僕には言えない。でも(同情的過ぎるかもしれませんが)、僕は一概に批判する気にもあまりなれないところがあります(とはいえエモい物語ですべてが済むならどれだけ楽だろうと思うし、なし崩し的にはしてほしくありません。今後の動向を見守ろうと思います)。
ではマナーの悪い人への批判がいいのでしょうか?それも間違いなく正しいし、僕もフジロック前に注意喚起を前提とした記事を何本か書きました。今書いているこのテキストもいくらかその意識で書いています。ただどうすれば伝えるべき人に伝わるんだろうという悩みが常にあります。また許容しがたい思いもありつつ、数万人がいる環境で集団心理に流されることは無理からぬことと思っているところもあります(ただMADBUNNYを盗むのは犯罪です。自由を履き違えないでください)。
ソニマニ&サマソニ22へ
こういうとき「周りの人を想って」と書くことは確実に正しいのですが、どこか書いていて白々しく感じたり、うまく伝わらない実感もあります。フジロック22を踏まえて今僕が思っているのは「誰のためでもなく自分のために」ということです。
昨年のフジロックは「ここにいる全員がこれだけ努力をしたのだから仮に感染してもその時はもう仕方がない」と会場の空気からごく自然に感じていました。今年は会場の空気からそうは感じられませんでしたが、僕個人としては誰より感染対策を意識した自負があります。事後の検査もして結果的に感染はありませんでしたが、仮に感染したとしてもフジロックに行ったことに何ら後悔はなかったと想像します。
僕は絶対に「行かなければよかった」とか「あの時もっと気をつけていれば」みたいな後悔をしたくない。だからそのための努力をするし、自分の選択に納得をしたい。「ルールだから」「周りがそうしているから」以前の話なんですよね。これは完全に自分のためですが、そのことがまわりまわってみんなのためになるのであれば、それでいいのではないかと思っています。だからこそ凄くシンプルにこの一点だけを問いたい。「あなたは自分の選択に納得できますか」と。
もちろん「参加自体しないほうがいい」という声も完全にその通りに思うし、そういった観点から参加を諦めた友人もいます。あるいは健康上の理由で選択の余地なく参加を諦めた方のことを思うと、とても心苦しい気持ちになります。ましてや僕はソニマニ→大阪サマソニ2日という誰よりもリスクの高い行動を選択しているので、相応の行動をしなくてはならない。誰のためでもなく自分の納得のためにそうします。
正直に言うとソニマニ&サマソニ22も「マナーがとてもよかった」という状況にはならない予感がしているし、会場の雰囲気や運営があなたを守ってくれる段階は過ぎてしまったのかもしれないと感じています(そのことへの賛否は当然ありますが)。そういう意味では、今年は昨年より遥かに参加者の当事者意識や自覚が重要だと感じています。
僕はずっとフェスティバルは単なるレジャーでも野外コンサートでもなく、参加者のさまざまなことへの当事者意識を醸成し得る、社会的意義を持ったものだと感じています。そういう意味でフェスティバルの真価を問われるのはむしろ今年です。周りがどうであっても、自分の選択に納得できるあなたであってほしいなと思います。僕自身もそうだし誰にも後悔なんかしてほしくない。それだけなんですよね。
この引用が適切なのかはわかりませんが、僕の心境は「no direction home」です。あなたが望む「いつも」への道筋に与えられた正解などない。自分の意思で選択して納得する。多分あなたにできることもそれだけです。
最後に一つだけ。僕はフジロック22で誰よりも気をつけたと勝手に思っていますが、誰よりも楽しんだとも思っています。もちろんシンガロングしたいしモッシュも楽しいですが、音楽やフェスティバルはそれができないからといって損なわれるようなものでは絶対にありません。僕はそのことをどこまでも信じているので、ソニマニ&サマソニ22も誰よりも気をつけ誰よりも楽しみます。できたらあなたもそうであってほしいし、そんなあなたと乾杯したいと思っています。
でもあれだ、今年のフジロックは今までで一番楽しかったし、多分ソニマニ&サマソニもそうなります。また幕張と舞洲で会いましょう。
Album & Song of the Year 2020 so far
はろーべいべーあべです。 いやいややっとこさですよ。『Album of the Year 2020 so far』です。振り返り企画みたいなややこしいことはじめちゃったものだから遅れましたが、やっと出せますよ。
さてさて今回は一部の例外を除き大体6/15あたりまでからの選出です。なのであれとかあれとかは入っていませんが、それは下半期の楽しみとしておきましょう。あと今回は「ある程度聴き込んでるやつ」と自分の中で線を引いています。極論「ジャケがやべえ!」で入れてもいいと思ってるのですが、ちょっとまあ僕のポリシーみたいな感じで。結果として自分の中ですごくしっくりくるものとなったので、「聴き込み具合」は一つの尺度として持っといていい気はしました。
今回はアルバム16枚+曲16曲、おまけで特筆すべき選外5枚です(ちょっとずるいやり方だ)。わりと駆け足の雑感って感じですが、アルバムからどうぞ!
- Album of the Year 2020 so far 16〜11位
- Album of the Year 2019 so far 10〜6位
- Album of the Year 2020 so far 5〜1位
- Song of the Year 2020 so far 16〜11位
- Song of the Year 2020 so far 10〜6位
- Song of the Year 2020 so far 5〜1位
- おまけ 特筆すべき選外5選
Album of the Year 2020 so far 16〜11位
16. The Slow Rush / Tame Impala
Tame Impalaがここというのはライブ / クラブの視点が欠落した上半期だったことの証左のような気がしています。グリーンステージで浴びたら年間3位くらいになるよなと思ってたんですが、また来年ですね。
15. 十 / 中村一義
『再構築』から再接続する『金字塔』2020。再録ベストが割と気に入らなかったんですが、ほぼ一人で作ったこの作品を通じて改めて彼のキャリアに繋がれた気持ちです。円環を閉じて改めて踏み出す1枚だなと。
14. 夢の骨が襲いかかる! / 長谷川白紙
タイトル、ジャケ、曲目だけで雄弁過ぎません?“LOVEずっきゅん”をこんな風にしちゃうのかよっていう彼の変態じみた感性はそのままに、音楽家としての基礎体力も存分に感じられる意欲作です!
13. Ghosts VI: Locusts / Nine Inch Nails
『Together』も好きですが、不穏な時世をより顕在化させたようなこちらを。簡素なアンビエンスの中でもタッチや音の高低だけで彼を感じされるサウンドはさすが。Nine Inch Nailsはトレントレズナーなんですよね。
12. At The Beginning / THE NOVEMBERS
前作の方が直感的には好きだなと前置きした上で、これほどディケイドの始まりをピンポイントで描けるのはさすがだなと。あとユッキー絡むとこうなるのか。リピートでスパイラルしていく繰り返し聴きたい作品ですね。
11. Earth / EOB
トムやジョニーとともまた違う素直な肉感的表現。全体としてだれる部分もあって佳作って感じもしますが、“Shangri-La”をはじめとしたビビッとくる曲も多々あってソロ1枚目としては大満足です。
Album of the Year 2019 so far 10〜6位
10. Sixteen Oceans / Four Tet
もっと上でも良かったのですが、彼を性格づけていたダウナーなベースのニュアンスがウワモノ方面に移行している部分がまだ飲み込み切れていないのでここです。確実に2020年的だよなとは感じるものの。
9. Set My Heart on Fire Immediately / Perfume Genius
彼の何が好きかって、小難しいことも全部ひっくるめてポップに昇華しているところ。洗練された構築美も感じさせつつ、単純に歌メロに恍惚を覚えるんですよ。このバランス感覚はなかなか他にない気がします。
8. Suddenly / Caribou
オンライン飲み会でみんなで聴いたのが懐かしい!新たな楽しみ方の可能性を感じましたね。再開後のクラブのダンスフロアで浴びたい、踊りたくなるピースがいっぱい詰まったアルバムです。
7. The Neon Skyline / Andy Shauf
彼がいればいいんですよ。タイトルとは裏腹に朗らかなポップフォークがくすぐったい作品ですが、特に“Try Again”はベルセバの“Another Sunny Day”だけが満たしていた僕の心の隙間を埋めてくれました。
6. Sister / Ultraísta
トムヨークらしさだと感じていたものの半分はナイジェルイズムなのだろうなと改めて。表情抑えめなローラの歌声もトムに慣れた耳にはフレッシュに響きましたね。近年のトムワークの補助線としても必聴です。
Album of the Year 2020 so far 5〜1位
5. Walking Like We Do / The Big Moon
最初戸惑ったんです。ギター鳴らせよと。でも聴き込むにつれこれが2020年のポップのかたちなのかもなと感じて、今ではフェイバリットです。HAIMの在り方に引き上げられた部分もあるんですが、これに関してはまた。
4. Notes on a Conditional Form / The 1975
これでもかと注ぎ込んだバリエーションはバンドサウンドの未来を予感させますよね。最も2020年的な作品は別にあるけど、10年後ディケイドベストに入りそうな、時代の先を見越した作品だと思います。
3. いいね! / サニーデイサービス
『いいね!』て。でもそれくらい率直で直感的なバンドサウンドが、デビュー作みたいにフレッシュにあらわれていて思わず笑みが溢れます。混み入り過ぎたこの時代、この状況の過渡期に、鮮烈に僕を撃ち抜きました。
2. græ / Moses Sumney
満を辞しての2nd。ジャケも含めてやはり時代と最もクリティカルに呼応するのは彼だなと。毎度のことながら僕はElliott SmithとRadioheadが軸にならざるを得ないんですが、最も理想的な邂逅がここにはありますよね。
1. Punisher / Phoebe Bridgers
それほどマークしてなかったので若干不本意ですが、良いのだから仕方がない。風格あるサウンドメイクに惹かれますが、ヘッドフォンで聴くとLo-Fiなチリチリした感じも存分に味わえて、何度でも聴きたくなる作品です。
続いては曲の方を!
Song of the Year 2020 so far 16〜11位
16. Like I'm Winning It / Girlpool
彼女達もいろんな色を見せてくれますね。アルバムではあまり出てこないエレクトリックな萌芽を見せつつ、持ち味の生音の鳴りと絡みつくような深いヴォーカルは健在です。この路線でアルバム出してもいいのでは。
BEST 11 TRACKS OF THE MONTH – March, 2020 | TURN
15. 抱きしめた feat. 曽我部恵一 / HANDSOMEBOY TECHNIQUE
2年前のボロフェスタで聴いてたので満を辞してですね!曽我部さんの歌う刹那の感傷に、つかずはなれずの程よい距離感のプロダクションが心地良くて、名フィーチャリングだなって思います。
HANDSOMEBOY TECHNIQUE、曽我部恵一をヴォーカルに迎えた新曲"抱きしめた"を配信&7インチでリリース。過去作品のストリーミング配信も初解禁! | アンテナ
14. Fdf / cero
先に進み続けながらも、まったく到達点という感じがしないのが彼らの凄さですよね。この曲も度肝を抜かれました。機械的と肉感的のそれぞれの良さを折衷しながら身体に没入していく感じ、フロアで浴びたい。
13. Hello My Friend / DÉ DÉ MOUSE
自粛期間とかではなくいつも通りDJ配信を続ける彼ですが、子守唄のような音色に祭り囃子みたいなフレーズが絡む脈絡のなさは正しく夢心地って感じで、また目が覚めてフロアで会う日を心待ちにさせてくれますね。
12. I Love Louis Cole (feat. Louis Cole) / Thundercat
隠しきれないLouis Cole愛っすね。タイトル直球すぎやろ、そしてBPMはやっ。でも割と単調めなベースプレイの中でさえ、Thundercat固有の煌めきがビンビン感じられてめっちゃツボでした。
11. So We Won't Forget / Khruangbin
ちゃんとアルバムを聴けていないんですが、従来のタイのフィーリングをちょっとトロピカル風味にヴォーカルが彩る感じはとても好きです。ヘヴンの夜がこの上なく合っていましたが、これなら昼のビーチもアリですね。
Song of the Year 2020 so far 10〜6位
10. Dine N Dash / The Chats
なんすか無銭飲食って。結構気難しい音楽が好きな傾向にある僕ですが、こういうボケアホバカが臆面なく掻き鳴らす姿にたまらなく勇気づけられる僕もいます。しょーもなって笑っちゃう。それがいいんですよ。
9. サーカスナイト / 君島大空と塩塚モエカ
このリリースはびっくりしましたね。ただ聴いてみると七尾旅人を媒介にこの2人が繋がるのはとてもしっくりくる。シンプルなカバーですが2人の情感と想いが生々しくて、カバーかくあるべしとでも言いたくなります。あと↓の記事この2人にMomくんもいるし、我ながらクリティカルな選び方したなと自画自賛。
8. Canaria / トクマルシューゴ
彼の表現には好奇心のまま無邪気に楽しむワクワクが詰まっていて、そんな気持ちさえ罪であるかのように感じさせられた上半期の中ですごく勇気づけられました。トノフォンもめっちゃ良かったですよね。
7. Graceland Too / Phoebe Bridgers
なんといってもBoygeniusの面々が揃う最終2曲ですよね。バンジョーを基調としたブルーグラスへの憧憬が、苦々しい感情ごと柔らかく包んでくれます。こういうところはROTH BART BARONと通じるかもしれない。
6. カルトボーイ / Mom
アルバムはまだ聴けてないですが、下半期の台風の目となることはこの曲だけでもわかります。フォーク×ヒップホップというテーマ性の中でも掛け合わせ方のレイヤーが多様なのが面白い。アルバムこころして聴きます。
BEST 8 TRACKS OF THE MONTH – May, 2020 | TURN
Song of the Year 2020 so far 5〜1位
5. Love in Mine / Big Thief
去年は完全にBig Thiefイヤーでしたが今年もそれは変わりませんね。村田タケルくんがSchool In Londonの一番最初に流していたのが印象に残っています。来日は延期となりましたが、また来年の楽しみと考えたいですね。
4. Murder Most Foul / Bob Dylan
みんな言ってますがこの曲とスフィアンの“America”です。ただただ呆然と聴き入ってしまう重厚なナラティヴは何の気なしに置くだけで時代性を纏ってしまう。ディランがディランたる由縁を見せつけられましたね。
3. Me & You Together Song / The 1975
マンチェ!確実に新境地も刻みながらも、こうやってスタンダードに立ち返るところも痺れますよね。イアンがいてリアムがいて、そのど真ん中でこの曲が響くスーパーソニック。なんとか無事開催されますことを…!
2. idontknow / Jamie xx
僕らはダンスフロアで踊りてえんだよ!世界中に溢れたそんな気持ちをこれほどドンピシャで拾い上げてくれた曲もありませんわ。時に大胆にジリジリと移り変わる様はまさしくクラブナイトじゃないですか?知らんけど。
BEST 10 TRACKS OF THE MONTH – April, 2020 | TURN
1. The Steps / HAIM
ダントツですね。アルバム全体に表現された「ネクストフェイズのジェンダー感」を象徴するような曲。あまりに晴れやかに響く”Do you understand? You don't understand me, baby”が端的に物語ってるよなと。
あとがき
所感としては、聴き込んだ甲斐もあって自分の中で無理のない納得できる並びになったなと思います。The 1975やMoses Sumneyをはじめとした大作主義なリリースもある一方で、リモートで作ったという君島大空と塩塚モエかみたいなインスタントなリリースも多くて、アルバムと曲でわりと性格が分かれたなと感じています。
ただ一番感じるのは、クラブ / ライブの視点が欠落したリストになってしまったなということ。例えば先日かなり久々に梅田のNOONに行ったんですが、そこで流れていたSports TeamやThe Strokes(フジにも来るはずでしたね)を聴いて、かなり印象が変わったのです。例年通り日常的にクラブに通って来日公演にもちょいちょい行ってフジの予習もしてって流れがあったのなら、全然違ったものになっただろうなって感じはしますね。これは僕だけでなく音楽好きみんなにとって大きなことだと思います。
下半期はどうなるでしょうか?まだまだ以前のように戻るのは厳しいかもしれないし、この欠落感とは向き合いながら過ごしていこうと思います。でもその中でも、日常的だった現場をより大切に感じるようになった今年の上半期だったので、徐々に再開もされてきたフロアは(気をつけつつ)楽しんでいきたいと思ってます。
おまけ 特筆すべき選外5選
Woman In Music Pt. III / HAIM
リリース前から1位候補筆頭で、期待に違わぬ出来なのですが、流石に聴き足りないので今回は保留です(Bob DylanやKhruangbin、まだ聴いてないArcaあたりも同様)。でも僕が思うところの「2020年的」が一番あらわれているのはこのアルバムな気がするので、年末まで聴き込むとします。フジで観たかったな。
The New Abnormal / The Strokes
めっちゃ悩んであえて外しました。相変わらずカラフルなギターアンサンブルを包む、どことなく1stっぽいLo-Fiなプロダクション。広がりを増したジュリアンのヴォーカル。とてもいい感じです。ただいかんせん期待値が高過ぎた。ライブで塗り替えてくれるかと思ってたらその機会も失われてしまったのでこの位置です。でも“Bad Decisions”みたいな曲が書けるならまだまだソロでもなくVoidzでもないストロークスに期待できますね。
紡ぐ / ofulover
4月にインタビュー。忖度で入れるのはアンフェアなのでここに入れますが、KANA-BOONやミスチルみたいなポピュラリティも見えてきそうな萌芽が沢山詰まった快作です。気付いたら“春を越えて”が頭の中でリフレインしてるんですよね。今度はライブハウスで会いましょう!
ofulover『紡ぐ』 神戸の街から全国へ羽ばたく〈フロアを沸かす自惚れロックバンド〉 | Mikiki
狂(KLUE)/ GEZAN
実はまだ聴けてないんですよ。聴こうとするたび“狂”の途中で「これは生半可な覚悟では聴けないわ…」と再生を停止するばかりです。ただこれを聴かないと2020年ははじまらないとでも言わんばかりの熱情はひしひしと感じます。未だどこか納得いってない去年のフジのライプレポも含め、彼らが僕にもたらしてくれるのは目を逸らせない危機感と身を焼く渇望感です。下半期は覚悟を決めてここからはじめましょう。
GEZAN | FUJIROCK EXPRESS '19 | フジロック会場から最新レポートをお届け
3.15.20 / Childish Gambino
飲み込み切れていないというのが正直な感想です。これもGEZANと近い部分もある。ただ2020年はこれとThe Weeknd『After Hours』を抜きに語っちゃいけない気がしているので、下半期の一つの課題として置いておきましょう。
こんなところですかね。長々ありがとうございました。今年の残りもなんしか楽しくやっていきましょ〜
2020年に振り返るあべのAlbum of the Year 2019
はろーべいべーあべです。Twitterからの移行と2020 so farのウォームアップを兼ねた「2020年に振り返る」シリーズ。先日の2017年、2018年に続いて、第3回は2019年です。
この年はライターとして本格的に活動し始めた年で、ANTENNAに加入した他、FUJIROCK EXPRESSとしてライブレポートを書いたりしていました。どちらも前の年のフジロックの時は想像もしていなかったことなので、あれよあれよと巻き込んでいただいてることに本当に感謝ですよ。もっと頑張ります。
それで忙しかったのもあってか、2019年は上半期ベストは出さずに、年間のアルバムのみ16選だったようです。iPadメモでも多めにコメントを書けたのはよかったけど、やっぱ曲もやりたいですね。ちょっとやり方は考えます。
さて、振り返るといっても半年前だとそんなに変わらないので、今回は転載だけにしときます。楽しみは10年後にとっておきましょう。では16位から!
Album of the Year 2019 16〜11位
16. i,i / Bon Iver
前作の方が好きだけど、緻密なサウンドプロダクションをさらに上質な構築美に昇華した上で、かなりポップに仕上げてきたのはさすがとしか言いようがない。これは生音で体感したい。来日行きたかったけど、フジのホワイトトリで来てくれるのでオッケーです。いや、来てよ、頼むよ?(2019)
15. 光の中に / 踊ってばかりの国
どこまでも広がっていくライブ感を基調としたアルバムで、本当にスタジオ録音なのかと疑ってしまうほどみずみずしい表現が詰まっている。今年もITAMI GREEN JAMで観たけど、あそこの空は彼らの空なんだよな。ロックンロールは最高や!それだけですよ。(2019)
14. Anak Ko / Jay Som
聴くたびに唸っちゃう。90s初頭のオルタナへの郷愁を感じるギターサウンドが単純にカッコいいんだけど、いちいちツボを突いてくるメロディは歌謡曲みたいな親しみも感じるし、なによりSSW独特のオーガニックな響きがしっかりと芯にあるのがすごい。ライブ今度初めて観るんだけど絶対やばいよな、楽しみだ〜!(2019)
13. Tomb / Angelo De Augustine
上半期一番聴いてたかも。触ると壊れてしまいそうな繊細なギターと歌声が紡ぎ出す、素朴だけど実に芳醇で味わい深いサウンドスケープ。なんだか胸が締め付けられてしまいますね。やっぱり僕はこういう表現が好きなんだなって改めて思った一枚です。(2019)
12. Big fish / 王舟
なんだろう、多重録音って言葉が似合う。御影ロマンスではルーパーを駆使しながら色々してたけど、古き良きスタジオの質感とDAWに打ち込む現代的なDIY感がうまく混ざり合った新たな王舟サウンド。柔らかくも暖かいウイスキーみたいな老獪なサウンドメイクで、カフェで読書とかしながら聴きたい一枚。(2019)
11. Schlagenheim / black midi
一番の衝撃は間違いなく彼ら。完全な計算の先にある無軌道の手にかかってしまえば、時代性なんて糞食らえだろう。なぜなら時代はもう彼らの手の中にあるのだから。極限の緊張状態をまといながら一瞬で過ぎ去るライブパフォーマンスも最高だったし、また何度でも観たい。レッドマーキーとかで観たい。(2019)
Album of the Year 2019 10〜6位
10. Hyperspace / Beck
Beckの凄いところは、今までのディスコグラフィーをすべてパレットに乗せた上で絶妙な配分で新たな音像を描くところ。だからどれでもあってどれでもないし、完全にBeckの音なのに完全に新境地。でも何回観ても次のライブが想像つかないんだよな。来年フジとか来ないかな。(2019)
9. ANGELS / THE NOVEMBERS
目下最強のライブバンドでしょ。彼らのことはずっと聴いてきたわけではないけど、これはもうぶっ飛ばされましたよ。NINの復活やThe 1975の新境地など2020年の楽しみはいっぱいあるけど、間違いなくこの作品と近いところにあるし、そういう意味で時代性ど真ん中。爆音で浴びるカタルシスっすよ。(2019)
8. Two Hands / Big Thief
『Capacity』から直繋がりなのはこちらな感じがする。『U.F.O.F』がどんなパフォーマンスになるのか想像つかないのに対して、 歌心にフィーチャーした生々しいサウンドメイクに素直に浸れるこのアルバムは、ライブで浴びるのがすごく楽しみになってくる。 5月が待ち遠しいっすね。(2019)
7. WHEN WE ALL FALL ASLEEP, WHERE DO WE GO? / Billie Eilish
やっぱり今年は彼女だよね。僕の人生を通過してきた様々なヒーロー達が重なりつつもそのどれとも違う全く新しいヒーロー像は、新しい時代を強く感じさせます。どんだけビリー流すんだよってくらいクラブシーンも席巻してたよね。SUPERSONICのヘッドライナー超待望です!!(2019)
6. What Chaos Is Imaginary / Girlpool
Elliott Smithの存在を強く感じさせられたこの一年だったけど、最も強くそれが息づいているのがこの一枚だったと思う。こういう人たちがいる限り彼は僕らの中で永遠なんだろうな。でも決して懐古的なものではなく、やりきれない空気を感じて顔をしかめてしまう2019年の時代感がのった作品です。(2019)
Album of the Year 2019 5〜1位
5. けものたちの名前 / ROTH BART BARON
この上なく切実。一瞬で空気が変わる迫真の演奏は行き詰まってしまった時代の憂いも感じさせるけど、それでも力強く一歩を踏み出そうと僕らを鼓舞してくれる、毎日の生活の中の音楽。圧倒的な肯定感、「ここにいていいんだ」って感じ。誰も完璧ではないからこそ、僕らはともに歩んでいくんですね。(2019)
4. ANIMA / Thom Yorke
長く続けたTMBセッションの果てに出来上がった今作は、身体の躍動を感じさせるライブ感と緻密なスタジオワークが絶妙なバランスで混ざり合ったソロ最高傑作と言っていいし、Radioheadの先をも感じさせるよね。フジロックのパフォーマンスは僕の今年のベストアクト。またどっかで会いましょうね。(2019)
3. Father of the Bride / Vampire Weekend
SBTRKTのカバーを通過したような"Sympathy"しかり、Vampire Weekendの外枠を取り払ってEzra Koenigの趣味性を散りばめたようなアルバム。“This Life"に"Harmony Hall”、数多の夜を彩ってくれました。願わくば、その歌詞世界の物悲しさを乗り越えた“2021”を 迎えられることを。(2019)
2. U.F.O.F / Big Thief
Thom Yorkeが生まれ変わってJoni Mitchellの才覚を手にしたのならこんな表現をするのではないかとか、そんな妙な例えをしたくなる。おぞましさすら感じる濃密なサウンドスケープはまるで深淵に浸食されていくかのようで、彼らの進化(深化)を感じさせる会心の一枚。来日めっちゃ楽しみ。(2019)
1. House of Sugar / (Sandy) Alex G
インディーロックかくあるべし。自分しかわからないんじゃないかっていう感情もこんな風に僕らに届くんです。健やかなる時のアルバムは数あれど、病める時もそばにいてくれるアルバムはそんなになくて、今年はとっても助けられましたね。一生添い遂げることを誓いたいし、この時代に彼と出会えてよかった。(2019)
あとがき
3年もやると結構自分の軸が見えてきたなという感じがします。僕の音楽感はElliott Smith軸とRadiohead軸、あるいはダンスフロア軸、その交錯でできてるんだなと。そういう意味でも2019年は素晴らしい年でしたね。これは10s総括という意味でもじっくり振り返りたいのでいつかまた。では、このへんで!
2020年に振り返るあべのAlbum of the Year 2018
はろーべいべーあべです。Twitterからの移行と2020 so farのウォームアップを兼ねた「2020年に振り返る」シリーズ。先日の2017年に続いて、第2回は2018年です!ウォームアップどころか「もうさっさと20 so far出してえよ」となってますがひとまずこちらで(笑)。
この年は夏に岡村詩野さんのライター講座に参加し、秋にはボロフェスタのライブレポートを書いたり、ライターとして動き始めた年でした。振り返るとなかなか感慨深いものがあります。その中でAOTYはというと、上半期16枚+16曲、年間の16枚+16曲+16公演とやってたみたいです。多い!
僕はかなりアルバムリスナーなのでもちろんアルバムが中心軸なのですが、トラック軸じゃなきゃ見えてこないものもあるよなと思って、別で曲もランキングにしていたのでした。ライブセレクションは単純に楽しかったのでまたやりたいです(今年できるかは微妙ですが…)。
出し方としては、いつも通りジャケットのコラージュをした上で、コメントを入れたiPadメモのスクショを並べていました。Twitterベースで考えたときに、この出し方は結構いいと思うんですよね。記事に飛ばすワンクリックって意外と軽視できない要素だと思っていて、このやり方なら比較的インスタントに伝えられるかなとずっとやってます。ただ難点はあまりがっつりコメントできないこと。なので、次やる時は簡易のディスクリプションとしてTwitterにはスクショをあげて、増強版としてこのブログにって感じですかね。まあ模索していきます。しかしiPadを手放してしまった!どうなる2020!
今回は上半期は割愛して、年間のアルバム / 曲 / ライブ(転載のみ)の16選+今なら入れそうなアルバム5選ということでお願いします。前回長すぎたのでちゃちゃっとやりたいなと思ってるけどどう出るか… まあだらっとやっていきます〜
- Album of the Year 2018 16〜11位
- Album of the Year 2018 10〜6位
- Album of the Year 2018 5〜1位
- Song of the Year 2018 16〜11位
- Song of the Year 2018 10〜6位
- Song of the Year 2018 5〜1位
- Performance of the Year 2018
- おまけ 今なら入りそうなアルバム5選
Album of the Year 2018 16〜11位
16. ヘブン / 曽我部恵一
まさかこれを入れることになるとは思ってなかったわ。リリックもフロウもトラックもどツボ過ぎるし、やっぱすげえよ曽我部さん。(2018)
年末に立て続けに色々出して、どんだけ多作なんだよと驚いた覚えがあります。実験性であれ衝動性であれ、フットワーク軽くどんどんかたちにしていく姿勢が素晴らしいですよね。これからもついていきます。(2020)
15. God's Favorite Customer / Father John Misty
壮大な前作と比べてシンプルな佳作という感じだけど、その中にこそ存分に彼のSSWとしての真価があらわれていると思う。(2018)
このアルバムめっちゃ好きなんですけど結構低めに置いてますね。まあ確かに前作と比べたら小作品って感じはありますが、だからこそエヴァーグリーンな歌の煌めきが存分に感じられるかなーって思ってます。同じこと言ってんな。(2020)
14. soil / serpentwithfeet
彼のおぞましさと神々しさが渾然一体となった空気感は尋常じゃない。フジロック若干消化不良だったからぜひまた来て欲しい!(2018)
そうですね、フジロックはやたら人が少なかったし早めに終わるしで少し引っかかるものがあったんですが、パフォーマンスはベストアクトクラスだったので是非単独かなんかでまた観たいものです。(2020)
13. Slide / George Clanton
ジャケ部門1位。もっとエレクトロ寄りだけどThe 1975から自然に飛んでいけると思うからいつも(しばしば)死にたい人はぜひ聴いて!(2018)
ジャケめちゃくちゃクールじゃないですか?LP欲しいなーと思いつつずっと買えてないんですよね。欲しいの多すぎるのでまだ後回しになる気はしますが…。この人もライブパフォーマンスが気になる一人。どんな感じになるんだろうか。(2020)
12. the CITY / サニーデイサービス
先頭でもあり帰るべき場所でもある稀有な存在。今年いろんな音楽を自然に受け止められたのはやっぱサニーデイのおかげなんですよ。(2018)
低いな!確かに前作の方が好きだけど、カオスな感じはこっちの方が断然上で、この時期のサニーデイここに極まれりって感じです。リミックスの『the SEA』に入ってた“FUCK YOU音頭”、あれこそが“This Is America”への一番の回答でしょう。(2020)
11. Amir / Tamino
入りこそコリン・グリーンウッド参加っていう触れ込みからだけど、妖艶なトラックと甘美な歌声で一瞬で虜に。素晴らしい出会いです。(2018)
TaminoはSXSW'19に出ていたようなので行けばよかったーと後から悔しくなってたんですが、観た人によると凄かったらしいのでぜひ来日して欲しいものです(これ以降音沙汰ないとかやめてくれよ…?)。コリンも "Indigo Night"での仕事をRadioheadに活かすのを期待…!(2020)
Album of the Year 2018 10〜6位
10. Little Dark Age / MGMT
かなりスルメよねこれ。ここにきて1stを更新した感のある原点回帰的新境地でセトリも格段に厚みを増したし、再来日の単独公演に期待!(2018)
単独!GREENROOM!サマソニもまさかの1975裏で観られなかったし悔しさが募りますが、近年すごく来てくれる感じがするので今後も期待していいでしょう。2nd以降ちょっと地味な感じがしていたMGMTですが、シングルクラスのキラーチューン満載のこのアルバムは1stと同等かそれ以上に思うし、青春を共に過ごした人がこう返り咲くのはなんとも感慨深いです。(2020)
9. HEX / ROTH BART BARON
これも愛聴盤です。モヤモヤして晴れない心の内をそっと拾い上げてさりげなく背中を押してくれるアルバム。何度も助けられたな。(2018)
ROTH BART BARONは本当にいいバンドなので皆さんぜひ聴いて欲しいんですが、『HEX』は彼ら独特のペシミスティックな空気を残しつつ、それでも前に進もうという駆動力に溢れたアルバムで、何度も勇気をもらいました。(2020)
8. Singularity / Jon Hopkins
実は今年の再生回数1位はこれなんすよ。気が滅入って音楽なんて聴きたくねえって気分の時とかどれだけこのアルバムに救われただろうか。(2018)
彼の来日も延期になってしまったなあ。友人に勧めた時の「でかい」って感想がすごく的を射ているなって思ってて、宇宙の大きさを思うときに自分の存在のちっぽけさを感じて悩みが軽くなるような、そんな気分にさせてくれるアルバムです。そう考えるとジャケもベストマッチなんですよね(ジャケから引っ張られたイメージかもしれませんが)。(2020)
7. ye / Kanye West
ヒップホップのアルバムってあまり通して聴けなかったけどこれは不思議なほどスッと馴染んでよく聴いてた。こっからもっと聴いていきたい。 (2018)
そう、とにかく聴きやすいなと。翌年の『Jesus Is King』『Jesus Is Born』しかり、カニエってヒップホップの枠で語っちゃいけない気さえしてきますよね。まだまだ掘り下げられていないのでこの辺にしときますが、僕とヒップホップの接合点は彼の中にある気がします。とか言ってたらTravis Scottフィーチャリングだと!(2020)
6. 球体 / 三浦大知
見向きもしなかったフィールドから放たれたこの一枚の衝撃たるや。日本のポップミュージックの未来を担う大作。来年フェスで観たい!(2018)
これは本当にびっくりしましたよね。みんなして度肝を抜かれるTwitterの様子もよく覚えています。去年のサマソニヘッドライナーにも期待したし、僕としてはグリーントリ前→Frank Oceanとかホワイトトリ前→Bon Iverなんて期待もしたい。洋楽 / 邦楽みたいな話は彼をラインナップするとこからはじめようなんて過大な期待を寄せたくなるくらい素晴らしいアルバムです。来年あたりどうかなあ。(2020)
Album of the Year 2018 5〜1位
5. Superorganism / Superorganism
この一枚から流すことを前提に、その中で何を選ぶか競ってるような感じすらあった今年のクラブシーン。ほんとみんな大好きだよなー!(2018)
この年の象徴と言ってもいい一枚でしょうね。札幌公演に行った時は興奮して連ツイしまくったことをよく覚えています。2nd以降どうなるか、若干の不安もありますがSuperorganismなら大丈夫でしょう。間違いなく2020年代を切り開くバンドの一つだと思っています。(2020)
4. Crumbling / 空中泥棒
安心の宅録感はそのままに内省的な公衆道徳からずっとポップに広がった。もはやElliott Smith好きならとかじゃなくみんなに勧めたい。(2018)
こちらの記事をどうぞ(2回目)!ごくパーソナルな前作の偏執性はそのままに、もっとユニヴァーサルなフィールドに広がりを見せた快作です。ほんとライブがどうなるのかってのが気になってるので、計画中とのことだし近いうちの来日に期待したいです。(2020)
3. POLY LIFE MULTI SOUL / cero
やっぱり今年を象徴するアルバムはこれだわ。でもまだ到達点じゃないんだろって思わせてくれるからこれからも目が離せない。(2018)
ディケイドを象徴するような前作『Obsucure Ride』(15)からポリリズミックなアプローチをさらに強化。新たな身体の可能性に挑んだような作品でしたね。今年の“Fdf”も良かったし、時代を切り開くのはやっぱり彼らです。(2020)
2. AINOU / 中村佳穂
いや天才としか言いようがないだろなんだこの人は。メロディも言葉も演奏もおそるべき自由度で何度聴いてもゾクゾクしっぱなしです。(2018)
このリリース以降ずーっと彼女のターンじゃないですか。こんなに大きくなるとは。何度か言ってるけど、「〇〇だから素晴らしい」を全て取り払った先の「ただ素晴らしいから素晴らしい」根源的なパワー。どこからでも彼女に繋がれるし、彼女からどこにだっていけるから、みんな聴けばいいんですよ。フジ本編初めてのライブレポも思い出深いです。(2020)
1. A Brief Inquiry Into Online Relationships / The 1975
良くも悪くもずっと横たえていた90〜00sのロックシーンへの憧憬を、現行シーンにぴったり重ねた会心の一枚。来年の来日超待望ですね!(2018)
そうそう、過去形の郷愁や憧憬のようでもあったロックへの想いを現在形に更新したという意味でこのアルバムはめちゃくちゃ偉大で、去年のサマソニ(今読み返してもバカみたいにエモいな…)も10年代を締め括るハイライトといっていい素晴らしいパフォーマンスでした。でも彼らはその先へ。20年代もともに行きましょう。(2020)
Song of the Year 2018 16〜11位
ここからは楽曲部門!YouTubeも貼っていくので眺めながらどうぞ。
16. Boy / 踊ってばかりの国
振り返れば今年は3回彼らのライブを観たけど最後はいつもこの曲だったなあ。ロックンロールの夢心地にいつまでも身を委ねていたい。(2018)
彼らを観て思うのはいつだって「ロックンロールは最高や!」、ただそれだけなんですよね。酸いも甘いも受け入れた先のピュアネスは何一つ損なわれるものがない。その象徴みたいな曲ですよ。(2020)
15. Mystery of Love / Sufjan Stevens
映画効果を差し引いても本当にタイムレスな名曲だと思う。もどかしくも素晴らしい愛の神秘にしみじみと聴き入ってました。(2018)
新作めっちゃ楽しみですよね。知れば知るほどにのめりこむ彼の多彩さと鬼才っぷりにここ数年はどっぷりなのですが、リアルタイムで迎えられるのははじめてなので心して聴こうと思います。この曲は何度聴いても心の中の普段閉ざしている場所に触れてきますよね。“Oh, oh woe-oh-woah is me”、これほど何も語らずにすべてを物語るフレーズって他にあります?(2020)
14. Fuh You / Paul McCartney
ポールソロ全然知らなかったからびっくり。こんなクラブで踊りたくなるような若々しい曲書くんやっていう。ライブ行きたかった!(2018)
聴いたことないですが、僕としてはほんとクラブで流しちゃっていい曲だと思いますよ。スルーしてきましたがポールのライブを観るのは一つの目標で、次来るなら必ず行きたいです。もしものことがあったら絶対に後悔する。できたら苗場のグリーンステージで観たい!(2020)
13. be yourself / DÉ DÉ MOUSE
何歌ってるか一言もわからんのに、思わず声を出して口ずさんじゃうような楽しさに溢れた、ここ数年のデデワークスの結晶のような曲!(2018)
ほんと「楽しい」でしかない。すごく本気なのにどこまで本気で言ってるのかよくわからなくて、自己陶酔の塊なことを隠さないけどそれがまったく嫌に映らない、そんな人柄も含めて僕は彼のことが大好きなのです。近年はここをベースにさらなる挑戦もしていて、ますます目がはなせません!(2020)
12. ソングライン / くるり
ボレロ→ビートルズ風のキラーフレーズ→早弾きギターとリフレインしながらどんどん前景が移り変わってくアウトロが素晴らしいよね。(2018)
くるりは昔からずっと「特筆するでもないが普通に好き」くらいの接し方なのですが、 このアルバム、とりわけこの表題曲はとてもスッと馴染みました。“ハイネケン バドワイザー”の掴みもこの上なくキャッチーですよね。この年の音博は外で音漏れを聴きながら日向ぼっこしてたんですが、この曲や“Tokyo OP”のクライマックスのような陶酔感だけどまだまだ序章みたいな感じに「中入りてえ…!」って思ってましたね。会場にはしばらく入ってないので、今年はぜひ行きたいです。(2020)
11. Heaven's Only Wishful / MorMor
まとまった音源を早く出して欲しい人ナンバーワン。キックひとつ取っても音の質感が本当に洗練されてて気持ちいいよね。(2018)
ほんとこの人やJohn Errolはもっと注目されていいと思うし、早いところアルバムを出してほしいですね。リリースのたびに「こうきたか…!」と思わされています。この曲は各パート音の一粒一粒がとても洗練されてて気持ちいいんですよね。絶対すごいアルバム作れると思うので頼みますよ…!(2020)
Song of the Year 2018 10〜6位
10. アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先) / 小沢健二
これまでの彼の物語がここに一つの到達点を迎えたのは長年のファンじゃなくてもなんとなくわかる。でもきっとまたその先へ。(2018)
映画がこの曲しか褒める部分がなくてひどく落胆したのも遠い思い出です。“彗星”やTwitterの感じがそれほど馴染めなかったので去年の『So kakkoii 宇宙』もいまいちハマりきれなかったんですが(あとオザケンを入れるのか入れないのかみたいな空気なかった?)、今なら割とフラットに聴ける感じがしますね。(2020)
9. そのいのち / 中村佳穂
今までまったく感じたことない種類のエモさに溢れてて聴いてるとニヤニヤしてしまう。今年観れなかったけど来年はライブ行きたい。(2018)
去年のグリーンルームで初めて彼女を観た時に、この曲で号泣しながらめちゃくちゃ笑ってわけのわからない感情になったのをよく覚えています。そこからはもう彼女の虜です。(2020)
8. Night Shift / Lucy Dacus
Oasisが好きな人とか絶対好きやろこれ。オルタナロックのダイナミズムとSSWの繊細な響きがめっちゃいいバランスで鳴ってるよなー。(2018)
単純に“Walk for hours in the dark feeling all hell”のとこのCreep進行(って呼んでいいのか?)が僕にとってツボ過ぎるんですよね。ライブでシンガロングしたい曲ですわ。(2020)
7. Lilies / Bedbug
これめっちゃ推したいのよね。浮遊感のあるシンセの音と呟くような歌(?)が聴いててスーッと入ってきてとても気持ちいい曲です。(2018)
albumoftheyear.orgで見つけてジャケに惹かれて聴いたんですが、この曲はめっちゃハマりましたね。きらびやかなサウンドとは裏腹にほとんど抑揚のない歌や、間に入るイタリア?中東?みたいな言葉の語りがすごくいい味を出してて。というか今気づいたけど今年もアルバム出してるんですね。なんや10曲18分って。聴いてみましょう。(2020)
6. RIVER / tofubeats
丁寧につむぐ素朴な言葉が纏う確かな説得力はもはや曽我部恵一の域といってもいいのでは。映画とのマッチも最高だったよね。(2018)
妙なケチがついてしまいましたが、「呪い」とでもいうべきあの映画の魔力を思うとどこか納得してしまう僕もいます。クラブナイトを丸ごとデザインしたようなライブも最高でした。というか結婚おめでとう!(2020)
Song of the Year 2018 5〜1位
5. Immaterial / SOPHIE
イケイケな頃のMUSEくらい「過剰」って言葉が似合う。こんなに臆面もなくはっちゃけたビートをぶつけられたらもう踊るしかないや。(2018)
みんな好きだけどDJプレイには向かないんだろうなって曲。何もかも破格なんですよね。確か一度だけCLUB SNOOZERでなんかすごくいい流れで聴いたことだけ覚えてるんですが、もう何も思い出せません。楽しかった感覚だけ残ってればいいんですよ。(2020)
4. Pirouette / Jay Som
程よいギターロック感と泣かせにかかってくる叙情的なメロディと。この曲聴いてるととってもセンチメンタルな気分になっちゃう。(2018)
なんでストリーミング消したんですかね?この前の来日でもやってなかったのですが、彼女の中でも屈指に好きな曲なので次はバンドセットでぜひ観たいです!(2020)
3. Love It If We Made It / The 1975
これはIf I Ever Feel Better級のニュースタンダードでしょ。深夜3:30のフロアでみんなで踊りたい。ライブで観たら泣いてしまいそう。(2018)
実際泣きましたよもう。あんまクラブでは聴かないですが、たまーに流れるととても感慨深くなってしまいます。今のセットでどう響くのかも気になりますね。スパソニでまた!(2020)
2. 'Til It's Over / Anderson .Paak
フジのアフタームービーめっちゃよかったよねー!音源のクールな感じも、ライブのプチョヘンザッ!からのドラムの応酬も大好きだわー。(2018)
こんなクール&スタイリッシュかつアツい&エモい曲もなかなかない。フジのアフタームービーに採用されたのも頷けます。“Come Down”しかりたびたびすごいキラーチューン持ってきますよね。(2020)
1. Rank & File / Moses Sumney
Radioheadの名前を挙げるまでもなく次世代の旗手は確実にこの人だし、もう見逃すことができない。来年の新作既にベスト確定では?(2018)
来年じゃなく再来年でしたが、やはり今年のベスト級も間違いないです。実はこの年のライター講座で書いたこの曲のレビューを公開してるので久々に読んでみたのですが、こんなのまさに今じゃないですか。とはいえ彼の慧眼というより、何も変わっちゃいない悪しき普遍性を嘆くところではあります。(2020)
Performance of the Year 2018
さすがに多いな…。ここは当時のコメント転載のみでいきます。テキトーに見繕った写真も載せてますが、いかんせんあまり撮る気がないので雑なのはご了承ください。時系列の16選です!
The xx @Zepp Osaka Bayside
三者三様のスタイルが折り重なって生まれてくるサウンドはバンドかくあるべしとでも言いたくなるくらい。セトリも完璧だったね。(2018)
Father John Misty @Umeda Club Quattro
歌ってる姿が神々し過ぎて見惚れてしまった。バラードの息が止まりそうな緊張感からカタルシス溢れる終盤へ至る構成力だよ。(2018)
彼らほどのライブバンドはそうそういない。佇まいはあくまでクールなのにめちゃくちゃ熱狂的な空間で全編クライマックスだったわ。(2018)
Four Tet @Umeda Club Quattro
こればかりはここにいなきゃわかんないから伝えらんないですごめんなさい。デイタイムのライブでこの陶酔感と没入感はどうかしてる。(2018)
控えめに言っても夢のようなひと時だった。全編歌えるヒットメドレーに遠くからでもちゃんと伝わってくる彼と満島ひかりの愛らしさ。(2018)
cero @BIGCAT
各々の身体感覚を呼び覚ますような音楽に身を委ねるこの空間に集う人々。まさに“同じ場所にいながら異相に生きるものたち”でした。(2018)
Kendrick Lamar @FUJI ROCK FESTIVAL
あまりにも鮮烈過ぎてもはやよく覚えてないんだよな笑 なんとなく身体に残ってるあの高揚感だけでしばらく生きていけそうです。(2018)
懐古とか言われようがベスト挙げるならこれかな。フジロックが培ってきたものすべてが詰まったステージだったし最高に幸せだった。(2018)
Vampire Weekend @FUJI ROCK FESTIVAL
ディランを受けるに相応しいこの夜のハイライトだったなあ。この時の月がめっちゃ綺麗だったことよく覚えてる。新作楽しみやなあ。(2018)
マイクスタンドに全体重をかけ魂の底から叫ぶトレントが本当に絵になるよね。暴風雨のような熱狂にただただ拳を突き上げてました。(2018)
My Bloody Valentine @SONICMANIA
念願の初マイブラだったけどこれは音楽というより環境だよ。すべてが溶け合った爆音空間は今思い出しても現実なのか定かではない・・・(2018)
Chance The Rapper @Summer Sonic Osaka
この夏最高のドラマがあったな。キャッチーで踊れるだけじゃなく荘厳で胸にくる彼の歌は言葉を超えて確実に伝わるものがありました。(2018)
Beck @Summer Sonic Osaka
最高だった去年の来日をさらに超えてきた!めっちゃ聴きたかった“Sexx Laws”を筆頭に終始盛り上がる曲だらけでずっと踊ってたなー。(2018)
DÉ DÉ MOUSE @Club Metro
ややこいこと抜きに「楽しい!」だけに焦点を当てた彼の最新モード!バンドセットも最高でひたすらはしゃぎまわってました!(2018)
チルい曲からアッパーなパーティーチューンまでクラブナイトの数時間がたった30分に凝縮されてたよな。向かう所敵なしではないか。(2018)
Mew @Umeda Club Quattro
ただただ愛を共有し合いました。大好きな『Frengers』の再現ライブだけどめちゃくちゃ感傷的になって終始ボロ泣きしてた・・・ありがとう。(2018)
あとがき
やっぱ結構この試みは自分としては面白いですね。今回は転載のついでくらいのあっさりしたものですが、10年後企画とかしても面白いだろうなと思ったので、その時にまた会いましょう。しかしまた1万字越えてるし結構時間をかけてしまった!2019はちゃっちゃと出します〜
おまけ 今なら入りそうなアルバム5選
今回は上半期入れていたやつからいきます。他にもある気しかしないけど2028年の楽しみに取っておきましょう。
Breaking English / Rafiq Bhatia
洗練具合がもはや意味不明なんですが何なんですかねこの人は?1作目にしてJonny Greenwoodみたいな領域にいるじゃないですか。今年のEPはまだ聴けてないんですが、普通に上位に入る気がしています。(2020)
(04:30) Idler / Jamie Isaac
ライブに行けない日々も相まってこの前の来日本当に行っておけばよかったーって思ってます。Moses Sumneyと同日て。ハシゴした人いたら話聞かせせてくださいー。(2020)
The Deconstruction / Eels
なんで外したんだ?Alex GやらBig Moonやら言いまくってますが、僕が一番来日してほしいのは常に彼らなんですよ。単独でもいいしできたらフジロックとかもいい。ずっと待ってます。(2020)
I Need to Start a Garden / Haley Heynderickx
ジャケのイメージ通りオーガニックなフィーリングを併せ持つSSWだけど、この人はPatti Smithみたいな要素もありますよね。上半期よく聴いていた快作です。(2020)
Phantom Thread / Jonny Greenwood
ジョニーワークスの集大成って感じの『You Were Never Really Here(ビューティフル・デイ)』もめっちゃ好きだけど、『A Moon Shaped Pool』も通過した新境地は今後のRadioheadにも活かされると思います。(2020)