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音楽周りのあれこれかれこれ

FUJI ROCK FESTIVAL '18の雑感をだらっと

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久々の更新!

今回のフジロックは1日目は配信で観て後2日参加!でもめっちゃ濃かったなあ… 忘れないうちにその感想をだらだら書いていきます。

 

Day 1 (配信で)

MONGOL800 / neco眠る / ミツメ / Let's Eat Grandma / Perquet Courts / Albert Hammond Jr. / Tune-Yards / サカナクション / Mac DeMarco / ODESZA / N.E.R.D

初日はパッキングしながら配信で。誰しもの青春MONGOL800(配信なかったらみなかっただろうからありがたい)や、みんながベストに上げるのもよくわかる貫禄のステージをみせてくれたTune-Yards、考え尽くされたセトリでグリーン準トリを見事につとめ上げたサカナクション、そして幸せにあふれたこの夜のハイライトODESZA等、配信みてたら余計に現地に行きたくなるアクトばかりで笑 来年はなんも考えず早割とろう。でも現地行ってからも配信みてる勢のツイートも流れてきてわちゃわちゃしてたのめっちゃ面白かったしやっぱこの試みはいいなって思った。来年も期待!

 


Day 2

The Birthday (一瞬)

苗場に着いて一発目、数年振りにみたチバユウスケは羨ましいくらい渋いおっさんになってたなあ。近年いかに洋楽ばっか聴いててもやっぱ思い出深いバンドだし、グリーンのこの時間帯に配置してくれたフジロックに拍手!!

 


小袋成彬

彼の『分離派の夏』は冒頭の川端康成がどうとかいう朗読でうへーってなったりしていまいち馴染みきれなかったものの、印象に残る曲も多かったのでライブはかなり期待してて。そして「この後宿帰って寝るのかな?」ってくらい普段着みたいな格好で現れた彼のライブはとてもシンプルな構成ながら圧倒的な歌唱。いちいち耳と心に引っかかってくるしやっぱトラック単体の力が傑出してるなって思った。中盤の若者のすべて / フジファブリックのカバーは虚を突かれてコンタクトひとつ無駄にしちゃったけど、こんなセンセーショナルな選曲なのに全く違和感なく馴染んでて絶妙な選曲するなあって。改めて聴こう『分離派の夏』。 

 


Johnny Marr (一瞬)

スミスはこの世で一番級に好きなんだけど恥ずかしながらマーソロは全然知らなかったので今回初体験。でもやっぱり苗場のグリーンステージが似合うスケールのでかい王道ロックで流石やなって思った。惜しむらくはSuperorganism待機で早めに抜けてスミスの2曲を観られなかったこと(次の日の早朝配信でみました笑)だけどまたどっかで会おうな兄貴!!

 


Superorganism

直前のインタビューから察してたけどオロノは(明らかにわざと)カタコト日本語だったり、ファックファック言いまくってたり、フジの環境でもどうしても取り巻く"ティーンの日本人女子がなにか物珍しいことやってるぞ"っていう色眼鏡(さらに広く言えば日本社会に根深く存在する差別意識)に真っ向から立ち向かっていて本当にかっこよかったな。普通にやればピースフルで終わりそうなゆるいポップのステージであんな攻撃的なパフォーマンスをするアンバランスがめちゃくちゃ印象に残ってるし終わった今になってもなんだか考えさせられてしまう。メンバー誰をとっても一筋縄ではいかない超個性派集団はまさにSuperorganismの名にふさわしいバンドだったし来年また単独行けるのが楽しみで仕方がない!

 


Skrillex (途中まで)

MGMTが観たかったのでこの踊らせバカヤロウはほとんど観られなかったけど、それだけの時間でもめちゃくちゃテンションあがったなあ!グリーンの後方までビートがガンガンぶち当たってきて、僕も周りの人達も踊りっぱなし。YOSHIKIもみたかったけど、逆にそんなん観たらどうなっちゃってたか想像もつかないのでこれで十分笑 大満足でしたわ!

 


MGMT

案外簡単に入れてまずは一安心。Time To PretendElectric Feelみたいな初期のキラーチューンは勿論だけど、新作からのLittle Dark AgeWhen You DieMe And Michaelも最高に盛り上がってたしあの無敵だった僕たちのMGMTが帰ってきたって気持ちだったよ。それでもやっぱりハイライトはKids。半狂乱でリフを叫びながら知らない人達とハイタッチしたり、この時の僕らは完全優勝だったと言わざるを得ない…!単独も来ないかなあ!

 


Kendrick Lamar

さて世界が注目するこの夜の主役が登場。どんな感じになるんだろうという期待と不安が入り混じった緊張感の中、初っ端DNA.でいきなりぶち上がる!それからは映像や踊りも交えながら一瞬一瞬期待を上回り続ける鮮烈なパフォーマンスで不安なんか何処へやら。全然歌わせない日本人フレンドリーな感じだったけど、そんなの関係なく歌って踊ってみんなで楽しんでたなー。AlrightとかHUMBLE.なんて周りの兄さん達と拳を突き合わせたりしてクラブのピークタイムみたいだったし持参したお酒も全部飲み干しちゃうくらい最高潮!!でもアンコールのAll The Stars(=苗場に集まった全員)でスマホのライトをつけて踊ったことは絶対忘れられないしこの夜のハイライト。もう「ヒップホップよくわからん」とかなんも関係ないよな。ジャンルを超越した世界最高のステージだったし今後もずっと語り継がれていくことは間違いない。そしてこの大成功で今後の日本のライブ事情にも希望の光が射したような気持ちにもなるし、ほんとあらゆる意味で意義深い最高のステージでした!

 


Day 3

Western Caravan (途中まで)

今回唯一のヘブンで寝っ転がりながらだらだらと。モヒート飲んでカレー食べて極上のバンド演奏に身を包まれるこの時間、めっちゃ幸せだったなあ…

 


Suchmos (一瞬)

通りがかっただけなのでI Love Football(なんやねんそれ笑)とその前の曲しか観てないけど、フェス媚びしないストイックなセトリですげえなって思った。もっとも彼らに関してはそのあとのSNSの盛り上がりが面白かったけども笑 今後も同行が気になるバンドっすね!

 


Hinds (途中まで)

サービス精神旺盛すぎだろあんたら!笑 ハッピーなゆるポップでみんなニコニコ、MCの「オドリタイ!」とか言葉選びも超キュート。アンダーソン行きたくて早めに抜けたけどすごく満足感のあるステージでした!余談だけどtwitterで他の出演者アカウントにビール飲もうぜって送りまくってたの今回一番笑ったかもしれない笑笑 かわいすぎかよ!

 


Anderson .Paak & The Free Nationals

めっちゃテンション高いステージだったねー!1曲目Come Downから一瞬で最高潮に持ってきて、終盤はドラムとヒップホップの二刀流。ステージを所狭しと踊り倒す彼の姿を見たら負けてらんねえなってこっちも最高に気分上がったよな。僕の今年ベストソング'Til It's Overではサビ入りの敬礼みたいなポーズ→プチョヘンザ!→怒涛のドラムタイムがドラマチック過ぎてもう言葉を失ってしまった…!今年一番暑い夏がこのステージにあったな!!

 


Jack Johnson (一瞬)

彼のこと全然詳しくなくて3曲くらい観ただけだけどあのピアノの人ジャックを喰うくらい目立ってたよね笑 ゲスト? でもこの時間帯ディラン前ってのが本当にぴったりな気持ちいいステージでした。

 


serpentwithfeet

今回一番楽しみにしてたアクトだけど入りの少なさがちょっと残念やったな。彼を媒介として降りてきた何か神聖なものは時折悪魔にも変わって彼の一挙手一投足から目が離せなかったよ。祈るような手つきでいいちこカップを握り締めてたし、あのお茶目な感じのMCがなければどっか別の世界に連れてかれてしまうところだった。かなりはやく終わってしまったのも心残りだけど、これに懲りずまた単独でも来てほしいな。絶対行くから!!

 


Bob Dylan & His Band

そろそろ空も暮れようかという時間に現れた真打ちはMCも派手な演出もなくただ歌って演奏するだけ。究極にシンプルなステージだけど歌も演奏も極限まで突き詰められた最上級のクオリティと圧倒的な説得力。年季の入ったファンでも「なんだこの曲?」ってなるくらい今現在にアップデートされた曲達は知ってるか知らないかなんて何も関係ない。苗場史上最も老若男女入り混じったグリーンステージは、熱狂する人やただただ喜びを噛みしめる人、とりあえず観てる人から果ては寝てる人まで本当にみんな想い想いの過ごし方をしている。自由を象徴するディランの歌声に包まれた夕暮れ時の苗場はまさにフジロックが培ってきた自由の精神を体現しているような、そんな空間だった。ほんとディランの前に立たされたら全員同じだなーっていう、バラバラながらもある種の一体感を感じながら気持ちいい風に吹かれてしみじみと眺めていました。苗場20周年にふさわしい伝説の夜、みんなはどう過ごしてた?

 


本日休演 (一瞬)

ceroもダープロも行くのしんどそうだったのでかねてから気になってた京都のバンド本日休演を観に苗場食堂へ。この時間ここにいる人達ってかなりの玄人揃いだと思うけど、ディランのすぐ後っていう責任重大な位置にも物怖じしない楽しいステージでみんな盛り上がってたなあ。京都でもまた観に行こう。

 


Vampire Weekend

苗場に帰ってきたインディーロックの絶対王者は最初から最後まで楽しいを突き詰めたようなステージで終始笑顔で手を振ってたなあ。やっぱエズラの奇想天外だけどキャッチーでクセになるメロディはたまらないや。一番好きなStepの時我慢できなくてトイレに向かってたんだけど、道行く人達と手を振り交わして踊りながら歩いてたのがこの夜のハイライトかもしれない。カバーにしてもCape Cod Kwassa KwassaジャムセッションからのピースフルなHere Comes The Sunに、超ストイックに会場を温めたNew Dorp. New York / SBTRKT、そしてHAIMのダニエルを迎えた全インディーキッズを殺しにかかるThe Boys Are Back in Town / Thin Lizzyとにっくいにっくい選曲だったしフジロック史上一番じゃないかってくらい綺麗な月も相まって文句のつけようのない120点のステージだったね。必ず出すよって言ってくれた新作を携えての単独来日超待望!エイ!エイ!エイ!エイ!

 


Chvrches (途中から)

VW終わりでゆったり向かって最後方で観てたけど、みんなChvrchesが大好きなこと、そしてChvrchesが日本のみんな大好きなことが伝わってきてすっごく幸せな時間だったね。ファンの方が用意した国旗を楽しそうに振り回すローレンをみてたら、これはファン冥利に尽きるだろうなあって僕もしみじみとなりました。大団円にふさわしいさいっこうに楽しい空間だった!

 


菊地成孔(DJ) feat. Spank Happy / CHAI /Chip Tanaka / SUGIURUMN plays Madchester & Acid House Classics

夜は何を観るでもなくゆるっとだらっと、一度荷物を取りに帰るなどもしつつ自由に過ごしてました。フジでの夜遊びはじめてだったんだけど、この空間は素晴らしいな… 僕が求めているものすべてがここにはあったしここでのエピソードは書き出したらきりがない… 来年はもっと夜遊びしたいって心から思った。また来年ここでテキトーに乾杯しようぜみんな!

 

いやー、今回ほんま最高に楽しかったな!一緒に行ったメンバーも初めての宿も最高だったし今までで最高のフジロックだったと思う。現地で関わってくれたみんな、本当にありがとう!また来年苗場で!

 

今回感想書いてみて改めて文章書くの好きだなあと思ったので、ライブ行く時とか定期的に書いていこうと思います。マメじゃないのでちゃんと続くかわからんけど、よかったらまたよろしくお願いします!とりあえず次はソニマニ→サマソニかな!

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