和訳と考察 Legacy / Mansun
90年代に活躍したMansunは、高い文学性が厭世的な自己否定の言葉とあいまってなんともやるせない気持ちになるバンド。
If you fear transition to your other life
Don't need money to be there
Leave behind your money just to prove your worth
Won't be here so I don't care
If you strap your conscience to your vision thing
Won't be here so I don't care
Prove your worth to people that you called your friends
Won't be here so I don't care
この世からいなくなってしまう時には
お金は必要ない
お金を遺すのはただ自分の価値を証明するため
いなくなったらどうでもいい
ビジョンとかいうやつと良心をこじつけようが
いなくなったらどうでもいい
友達と呼ぶ連中に自分の価値を証明しても
いなくなったらどうでもいい
I wouldn't care if I was washed up tomorrow you see
Reading novels is banned by the Marquis de Sade
All relationships are emptying and temporary
明日全てが終わってもかまわない
小説を読むことはサド侯爵に禁じられて
あらゆる人間関係はただ虚しい仮初めのもの
Life is wearing me thin
I feel so drained, my legacy
A sea of faces just like me and
Life is wearing me thin
I feel so drained, my legacy
A sea of faces just like me
人生が僕をすり減らす
精魂尽き果ててしまった 僕の遺産
道行く顔はみんなみんな僕と似たよう
人生が僕をすり減らす
精魂尽き果ててしまった 僕の遺産
道行く顔はみんなみんな僕と似たよう
I've been drained, emotion is a bitter fate
Won't be here so I don't care
I concede relationships have left me weak
Won't be here so I don't care
Look for something worthy to replace my guilt
Won't be here so I don't care
Prove my worth to people who I called my friends
Won't be here so I don't care
精魂尽き果ててしまった 感情とは苦々しい宿命
いなくなったらどうでもいい
人間関係が僕を消耗させてしまったことは認めざるを得ない
いなくなったらどうでもいい
僕の罪の代償となるなにかを探し求めるけど
いなくなったらどうでもいい
友達に自分の価値を証明するんだ
いなくなったらどうでもいい
I wouldn't care if I was washed up tomorrow you see
Reading novels is banned by the Marquis de Sade
All relationships are emptying and temporary
明日全てが終わってもかまわない
小説を読むことはサド侯爵に禁じられて
あらゆる人間関係はただ虚しい仮初めのもの
Life is wearing me thin
I feel so drained, my legacy
A sea of faces just like me and
Life is wearing me thin
I feel so drained, my legacy
A sea of faces just like me
人生が僕をすり減らす
精魂尽き果ててしまった 僕の遺産
道行く顔はみんなみんな僕と似たよう
人生が僕をすり減らす
精魂尽き果ててしまった 僕の遺産
道行く顔はみんなみんな僕と似たよう
Nobody cares when you're gone
Nobody cares when you're gone
いなくなったら みんな忘れるだけ
いなくなったら みんな忘れるだけ
I wouldn't care if I was washed up tomorrow you see
Reading novels is banned by the Marquis de Sade
All relationships are emptying and temporary
明日全てが終わってもかまわない
小説を読むことはサド侯爵に禁じられて
あらゆる人間関係はただ虚しい仮初めのもの
Life is wearing me thin
I feel so drained, my legacy
A sea of faces just like me and
Life is wearing me thin
I feel so drained, my legacy
A sea of faces just like me
人生が僕をすり減らす
精魂尽き果ててしまった 僕の遺産
道行く顔はみんなみんな僕と似たよう
人生が僕をすり減らす
精魂尽き果ててしまった 僕の遺産
道行く顔はみんなみんな僕と似たよう
Nobody cares when you're gone
Nobody cares when you're gone
Nobody cares when you're gone
Nobody cares when you're gone
Nobody cares when you're gone
Nobody cares when you're gone
Nobody cares when you're gone
Nobody cares when you're gone
いなくなったら みんな忘れるだけ
いなくなったら みんな忘れるだけ
いなくなったらみんな 忘れるだけ
いなくなったら みんな忘れるだけ
いなくなったら みんな忘れるだけ
いなくなったら みんな忘れるだけ
いなくなったらみんな 忘れるだけ
いなくなったら みんな忘れるだけ
("I wouldn't〜"と"Life is〜"がひとまわし多いAlbum ver.で訳してます)
単語
Marquis de sade:サド侯爵。フランス革命期の小説家。サディズムの語源
concede:しぶしぶ認める
死んだら個人の意識は無に帰すはずなのに、誰もかれもが自分の功績やら価値やらに固執する。他ならぬ自分も、そうしたいのかそうじゃないのかに関わらずそこから逃れられない。厭世文学に救いを求めても帰れなくなるだけ。ただただやるせない。何をしようが死んだらそれで終わりなのに。
これでもかと繰り返される”NOBODY CARES WHEN YOU’RE GONE” Mansunを象徴するフレーズだ。これに続く言葉はない。「だから気楽にやれよ」でかき消せるような虚しさではない。どれだけそれっぽいことを言ってもこの世はただただ虚しい。
でも、一つ言いたいのは、僕はMansunを忘れていないってこと。解散はしてしまったけどフロントマンのポールドレイパーは活動を続けてるし、かつてMansunに熱狂し、今も持ち続けている人は必ずいる。それは虚しさをかき消せるほどのものではない些細なことかもしれないけど、でも、確かに彼らはかつてそこにいて、今ここにいる。
何もかもがコンテンツみたいになってることに虚しくなることがある。災害、政治、宗教、簡単に流していい一時の話題であるはずがないのに、エンターテインメントと同レベルな扱われ方をしている気がしていて。そんな風に忘れていっていいのかって。
でも僕らはいずれ必ず忘れる。感情は色あせていき、記憶は薄れていく。絶対に避けられない。でも、個人の主体的努力で抵抗することはできる。これは悪あがきかもしれない。余命半年を一年に伸ばしてなんになるのかって思うかもしれない。でも、そうするだけの気持ちがあなたにあるのなら、それは絶対に無駄じゃない。僕はそう思う。
では。よかったらぜひ。