(don't get any) Big Ideas

音楽周りのあれこれかれこれ

考察と和訳 There There. (The Boney King of Nowhere.) / Radiohead

過去に書いたものの再掲でもしようかと。

今回はThere There / Radioheadの和訳と考察。

月末あたりにiPod Touchを買ってApple Music始める予定なので、その時またそれに関して書くかと思います。では。

 

 

youtu.be

真っ暗闇の中 君の風景に向かって歩いていく
ちょうど今木の枝に足を取られたよ

感じるからといってそこに在るとは限らない

感じるからといってそこに在るとは限らない

君を破滅に導く警告音で辺りはいっぱいだ
(近づくなよ 近づくなよ)
そんなものに近づいてはいけない 僕らも歩く災害になってしまうかもしれない
(近づくなよ 近づくなよ)
感じるからといってそこに在るとは限らない
(誰か肩に乗ってるぞ)
感じるからといってそこに在るとは限らない
(誰か肩に乗ってるぞ)

まあまあ…

どうしてそんなに青ざめていて
寂しそうなの
君は天から僕への
贈り物なのに

僕らは災い
今にも起こりそうだ
僕らは災い
今にも起こりそうだ

 

 

単語
pitch dark:真っ暗闇
landscape:風景、景色
branch:枝
trip:つまづかせる
as I speak:(even as we speakで)ちょうど今私たちが話している間に
この場合独り言を言いながら歩いているんでしょうか
just because... doesn't mean〜:...だからといって〜とは限らない
洋楽で慣用表現覚えるとスムーズだし記憶に残りやすいのでオススメです。
shipwreck:難破、難破船
reach out:手を伸ばす、手を差し出す
there, there:まあまあ、よしよし(慰めの言葉)

 

元の英詞

 

2003年の『Hail To The Thief』から。
この曲はかなり歌詞の内容に沿ったミュージックビデオなので、観ながら聴くとわかりやすいです。

「感じるからといってそこに在るとは限らない」が印象的なんですが、これってつまり「見たり聞いたりしただけの情報は本質を突いているとは限らない」っていう情報社会への警鐘なんだと僕は捉えています。

今の時代は、この曲が発表された2003年よりはるかに情報へのアクセスが容易になりました。TwitterなどのSNSが発展し、自分から発することも容易になりました。だからこそ今一度この曲のメッセージに立ち返ってみましょう。

ネットを見ていると、気分を害するニュースや"これはおかしい"という論調に溢れています(siren)。また、それらに対する誰かの考え方に納得がいかないこともあります。それらはそれ自体として悪いものとは限らないのですが、もしそういった情報を一面的になぞって自分のものになった気がして、それで発信を行おうものなら、僕らも簡単に他人を傷つけてしまうおそれがあります(walking disaster, accident)。

そうならないためにも、簡単に鵜呑みにしないこと、或いは最初から信用できないものには近づかないこと(don't reach out, stay away from〜)が必要です。

あらゆる情報が簡単に手に入りすぎるがゆえに、僕らは感化されて気難しい顔をしてしまうことがあります(green & lonely)。でも、あなたが本当はそんなに気難しい人じゃないことは直接会って知っている僕にはわかるんです(heaven sent you to me)。会ったことのないあなたもきっと暖かい人なんだと思います。ただ、みんな情報社会に毒されてしまっているだけなのかもしれません。冷静に想像を働かせて、感情的にならずにみんなを思いやれたらなあと思います。僕自身そこらへん弱いので。

今一度この曲のメッセージに耳を傾けてみてはどうでしょうか。よかったらぜひ。